Exam
入試の傾向

  • 考査分野別
  • 学校別入試概要

考査分野別の分析

01.ペーパー

立教女学院では同尾語と置き換えの複合問題が出題され、言語力に加え最後まで諦めないで取り組む根気も見られているように感じました。雙葉小学校では、マス目に書いてある矢印の方向に指示されたとおりに進んでいくといった、取り組む中でやり方を模索する問題が出題されました。他にも、聖心では位置の移動と回転の複合問題という珍しい問題が出たり、成蹊小学校の女子では、回転を含んだ同絵発見の問題が出題されたりと、テクニックに頼って機械的に問題を解くのではなく、興味を持って問題に取り組むための感覚や根気、高い思考力が求められました。

02.ノンペーパー

指示製作とその後の絵画や製作が連動している課題が多く見られました。指示通り製作を進めた上で、型にはまらない発想が必要です。決められた条件の中で良い物を作るには、製作の経験値と本物に触れる実体験、どちらも欠かせません。青山や慶應幼稚舎をはじめ、作品について説明を求められる学校もあります。工夫や特徴、難しいと感じた点を意識して作業を進めると良いでしょう。近年の生活習慣の課題は、学校生活と直結している項目の出題が目立ちます。早稲田や学習院では、整理整頓や衣類をたたむ問題が出題され、躾と自立の両方が見られました。自立を促すためには保護者の方の我慢が必要です。手をかけず、時間をかけるようにしましょう。

03.体操

ボールや紅白玉など道具を扱う考査が多く見受けられました。暁星はボールを投げ上げて手を3回叩いてから捕る、精華は紅白玉を片手で投げて手を叩いてから反対の手で捕る、桐朋では紅白玉を音楽に合わせ左右の手を変えながら投げ上げるなど、ただ行うだけでなく見本で見たことを忠実に再現することが求められます。これは模倣体操や連続運動でも同様です。見本通りに行うためには運動能力、指示を聞き取る力、注意力、調整力など総合的な力が必要です。また、今回は全体的に体操考査中の「待つ時間」が長い印象を受けました。待っている間に「どのようにして動くのか」を頭の中でイメージし適切な体の使い方を準備することが望ましいでしょう。

04.行動観察

今年度はここ数年、感染対策からあまり行われなかった「自由遊び・グループ遊び」が再び実施されました。玉川、青山、幼稚舎、雙葉などでは、与えられた物を使って遊ぶ課題が出されました。また運動、ペーパー以外の幼児として体験しておいてほしい遊びや活動の経験値が問われる課題もありました。早稲田の「金魚すくい」、桐朋学園の「ラケットを使った風船運び」、幼稚舎の「変則ルールでの集団○✕ゲーム」などです。集団の中で個性を発揮するには、過去に出題された課題に取り組むだけでなく、例えばコマ回しやオセロといった工夫を必要とする遊び・ゲームなどで、様々な経験値を高めておくことも重要です。

05.面接

女子校では、ジェンダーフリーという言葉が一般的になってきている今「なぜ女子校を選択したのか」と理由を聞かれることが多いようです。女子校を志望する理由や女子教育の役割に対する考えを明白にする必要があります。聖心では「ジェンダーについての考え」を問われました。他には「他校にはなくて本校にあるもの」(東洋英和、女学館他)、「オープンスクールの印象」(立女、成蹊、横浜雙葉他)など校風の理解を見られています。お子様には「褒められること叱られること」「家の外や中での遊び」などの質問が多く見られ、答えた内容から派生し、発展させていく会話の中でコミュニケーション能力や思考力、言語力を見る学校が多くありました。

06.神奈川

受験者数の増加によって、横浜雙葉が時間帯を分けたり洗足が試験日を増やしたりしたことで、神奈川校を複数受験する場合のスケジュール調整に注意が必要でした。「お化けに驚いているゴリラの真似をする」(洗足)、「雲の写真を見せてその写真の名前を考える」(桐蔭)など、機械的に処理する能力ではなく、発想力・思考力を見る問題を出す学校が増えました。行動観察が復活した学校も多く、関わりの中で社会性や協調性を見られました。自分の思いを端的に伝え、相手の思いを感じ取り、多角的に物事を考えられる子になるために、絵本の読み聞かせの中で「なぜこの子はこうしたのだと思う?」など親子で楽しみながら取り組むことが肝要です。

07.埼玉

今年度も5校全てWeb出願ですが、志望理由書は郵送で送付しました。全ての学校で昨年より1割~4割の出願者増となり、2回目より1回目入試の受験者数が増えています。「東京校の前に埼玉校を受ける」パターンが定着したことと、都内在住の単願希望者が増えたためと見られます。人気の要因は、埼玉校の評価が上がっていることに加え、考査内容が都内校の過去問題と類似しており併願しやすいこともあるでしょう。これらの影響で合格ラインが上がり、模試代わりにと軽く考えてしまうと足をすくわれます。考査以外の移動や待ち時間全ての様子や言動を、行動観察テストの一環として評価する学校も多くなり、非常に重要視しています。

08.幼稚園

学習院の面接では、母親への質問に比重が置かれていると感じました。躾についての考え方・食育・我慢について、どのように教えているかなど質問されました。白百合ではお子様に向けて、バケツやほうき、ちりとりは使えますかと聞かれ、日常生活に丁寧に向き合う親の姿勢が問われていました。雙葉の親子遊びは、3家族が同時に遊戯室で自由遊びを行いました。各家庭の雰囲気や親子の関わり方はもちろん、考査室内に設置された遊び場を譲り合うことも大切です。その他の幼稚園では、願書に書いた内容を深く問われた園もありました。書面上で述べるに留まらず、家庭の方針が生活の中に根付いているか、実際に行動しているか、が重要です。

学校ごとに出題された問題を分析

01.青山学院初等部

適性検査Aは個別テストから2021年度からペーパーのみの考査になった(約50分)。難易度は高くないが、問題数は多い。他校に類を見ない青山独特の課題は出題されなかった。適正検査Bは例年通りの流れと時間(3時間)で行われた。願書(面接資料を含む)と保護者面接は重要。

02.青山学院横浜英和小学校

様々な問題を通して基礎力とどれだけミスなくこなすことができるかを見られている。面接では、質問の答えから派生していき、約20問近く子どもへ質疑がある。行動観察では、少人数でいくつかゲームを行い、協調性や発言力を見られていた。

03.青山学院大学系属
浦和ルーテル学院小学校

入学試験は1回のみで単願・併願を選択可能。考査日は学校指定だが園行事と重なる際は行事証明書を提出すると考慮される。面接資料への記入を面接日と考査日の2度求められた。面接日に子どもはクレヨンで絵を描き、子どもの絵についての親子会話と紙芝居のようなお話作りがあった。

04.開智小学校

第一志望と併願志望で考査項目の内容が異なる。選出方法は基準点をクリアした者の中から各項目の上位者と全項目の合計点の上位者から決まる。Bペーパー(立体推理や思考問題)は単願・併願共に必須になった。行動観察が重要。

05.学習院初等科

行動観察や体操は一見簡単そうだが、奥が深く幅広い能力が求められている。個別では言語力や観察力、注意力が高いレベルで求められており、付け焼き刃では対処できない。その他に生活習慣を見る項目が多く出題され、家庭における躾や過ごし方が問われている。

06.カリタス小学校

面接では、説明会に参加した印象を必ず問われるので、参加が必須。親子面接で子どもだけ前に呼ばれお話作りと分かち書きで書かれた文章を読むことが毎年出題される。ペーパーは、数・常識・図形構成がよく出題されている。指示製作が毎年出題される。

07.暁星小学校

1次はペーパーと体操。記憶・図形・言語・常識を中心に全8枚。体操はボールを中心に走・跳・投全てがバランス良く見られる。2次は8人1グループ、製作・生活習慣・発表・聞き取り・行動観察を連動させた考査。個人の能力と子ども同士の関わりを見られている。

08.国立学園小学校

考査は授業形式。紙芝居で「心臓がドクンドクンした」理由を個々に発言する。盲人の方が商品を判別するための点字について、実際に触り発言する。理解力に加え思考力・想像力・言語表現力が問われた。急傾斜の平均台など、運動や行動観察を含めたバランスのとれた力が必要。

09.慶應義塾幼稚舎

サーキットはスタート方法やボールの大きさなどに、グループによる軽微な変化あり。集団行動観察ではゲームでグループ内の応援や声掛けが復活。絵画製作では、コロナ禍の日常であっても、心身ともに健やかに過ごし、想像力が豊かに育っているかが問われた。

10.慶應義塾横浜初等部

1次考査のペーパーでは話の理解力・空間知覚・集中力が問われた。2次考査では、サーキットで運動能力、ゲームによる行動観察で社会性を見られた。将棋の駒積みやちぎりでは、巧緻性と粘り強さが求められた。友達の絵から発展させる絵画では、課題に合った発想力と絵画力、対話力を要した。

11.光塩女子学院初等科

ペーパー校の印象が強いが、心身共にバランス良く発達していることが求められる。ペーパーは6枚あり広範囲から出題される。巧緻性では細かい作業が求められるので集中力が必要。行動観察では指示を正確に理解した上で、友達との関わり方が大切。保護者面接も重要。

12.晃華学園小学校

ペーパーは記憶・数量・図形・言語と広範囲から出題される。製作は完成形の予想がつかない課題が出題されるので、製作過程を正確に聞き取ることが必要。行動観察はグループで協力して一つのことを成し遂げる力を問われた。様々な方向から子どもの力を見られた。

13.さとえ学園小学校

話の記憶の問題数が多いのが特徴。体操テストが復活してサーキットが実施された。行動観察では協力して行う集団製作と集団行動があった。考査時間内のすべてにおいて取り組み方を見ているので楽しい状況の中での自制心も要求されている。

14.サレジアン国際学園目黒星美小学校

A日程、B日程で希望日に受験ができる。A日程で不合格でもB日程で合格する可能性がある。
個別テスト中、自身の順番まで廊下の椅子に着席して待つ態度・自由遊びや製作時の先生とのやり取りや友達との関わり(皆で楽しんで活動できる)を見られた。

15.湘南白百合学園小学校

ペーパーは1部屋2名で音声により出題された。難問ではないが短時間で即座に正確に判断する力が求められる。指示行動では楽しみながらも節度を保ち、しっかりと指示を理解する事が必要。折り紙の模倣など巧緻性も問われる。

16.昭和女子大学附属
昭和小学校(特別入試)

親子で行われる行動観察が特徴。家族の関わりや雰囲気が見られる。子どものみの考査は行動観察、面接は両親のみで事前に行われる。学校の教育方針から学校行事に至るまで、面接では深く問われることも多いのでしっかりとした準備が必要。

17.昭和女子大学附属
昭和小学校(一般入試)

A、Bと日程が分かれ、両日出願できる。ペーパー・体操・行動観察など基本的な内容だが、指示にきちんと対応できるようにしておくことが大切。両親面接では回答する時間設定があり、学校の新しい取り組みや特色など詳しく答えられるように考えをしっかりまとめておく必要がある。

18.白百合学園小学校

ペーパーは枚数が多く制限時間も短い。話の記憶だけで5枚あり集中力が必要。個別は常識や生活習慣、質疑応答など項目数が多く、行動観察では6人1組の模倣ダンスやグループでの話し合いもある。面接は発展質問が多く対応力が求められる。全体的に素早い理解と行動力が問われる。

19.精華小学校

ペーパーはよく練られた問題で、地頭を見る。体操は脚力・腕力、リズム感、敏捷性の三本柱。個別では登場人物の気持ちを問われる。話を聞いて擬人化した野菜を描く理解力、想像力を問われる絵画も出題された。中学受験に向けて伸びる子を取りたい学校の意向が見てとれる。

20.聖学院小学校

ペーパーは話の記憶だけでも問題数が5枚。数量・推理思考・図形・言語・常識・位置移動が出題された。共同製作では持参したハサミと糊を使用して貼り絵を作り、遊びを通して子ども同士の関わり合いを見られた。体操はステップ、縄跳び、的当てと総合的に見られた。

21.成蹊小学校

ペーパーは男女で内容が異なり、長い話の記憶が出題される。他は同じ問題を2枚続けて解くので、練習で理解し粘り強く解く力が必要。巧緻性は丁寧に素早く取り組めるか、行動観察は表現力や理解力が重要。体操はボールの扱い方や走り方等を見られる。面接では、家庭の姿勢を問われる。

22.成城学園初等学校

個別は具体物を使い、数・積木・比較・推理・常識・記憶・言語表現等出題数が多い。社会性・生活力・表現力が求められ、生活体験で身に付けた力と前向きに取り組む姿勢が大切。体操は毎年裸足で行う。保護者の面接の重要度が高い。

23.聖心女子学院初等科

ペーパーのウエイトが高い。計12枚。話の記憶、数、言語、常識、図形、推理思考など全ての分野から出題される。コロナ禍で実施されていた個別テストがなくなり、集団行動観察で友達との関わりを見る課題が復活した。面接では親子での相談があり、日頃の親子関係も重要。

24.聖ドミニコ学園小学校

受験料は1回の納入で複数回受験可。複数回受験者も面接は一度。面接の時に子どもだけの個別テストあり。考査はペーパー・運動・行動観察。体操服の着脱、水筒持参による水分補給など、小学校体験を通して生活力を見られた。

25.星美学園小学校

ペーパーは時間が短いため即時性と集中力が必要。ペーパーでも行動観察と同じように社会性を見る問題が出題された。集団ゲームなど多様な課題が出題され、社会性や指示の理解度が評価された。体操服の着脱があり生活習慣も見られている。偏りのない準備が必要。

26.西武学園文理小学校

今年度も入試日時は学校指定日になり、受験番号とは別に月齢考慮をした考査番号が付与された。試験中の行動全てを評価している。ペーパーは聞き取る力・思考力・語彙力を要する問題が多い。絵画ではハサミを使った巧緻性が見られた。行動観察では常識を問う課題が出た。

27.洗足学園小学校

ペーパー、巧緻性、体操、集団ゲームが出題された。ペーパーは手早く正確に回答することが求められる。体操は指示項目が多く、聞き取る力と素早く丁寧に行動に移す力が試される。待つ態度を常に見られる。今年度より一次試験(考査)の合格者のみ、二次試験(面接)に進んだ。

28.玉川学園小学部

考査は4~6人1組。ひらがなを読みその内容を答える問題(個別)や、ひらがなや数字に印をつける(話の記憶)等ひらがなや数字が読めることが必須。ストラックアウト、輪投げ、ボウリング、フラフープが設置されているホールで自由遊びを行った。保護者は学園に対する熱意と誠意を伝える事が大切。

29.田園調布雙葉小学校

面接は2部屋で(2回)受けることが特徴。ペーパーは、聞き取ってミスなく解ける力が必要。枚数は多めだが1問につき1枚となっている。個別は言語能力・生活習慣が出題された。製作は一人ずつ材料が与えられ、指示通り作れているか、作ったもので楽しく遊べているかを見られた。

30.桐蔭学園小学校
(アドベンチャー入試)

行動観察重視の次世代型入試。数人ずつのグループに分かれ、リーダーと呼ばれる先生とカジュアルな服装でいくつかの部屋を探検する。各部屋では自由遊びや体操・製作・面接のテストもある。楽しい探検の中で、指示の聞き取り力・協調性・発想力・会話力が見られた。

31.桐蔭学園小学校(一般入試)

ペーパーは話の理解・数・思考分野の問題。難易度は高くはないが、思考力・理解力が決め手となる。行動観察は自由遊び・ゲーム・集団作業が行われ、協調性・社会性・自律力・即答力が重視され、ペーパーより比重が大きい。子どもの面接課題では、発想力と表現力を見られた。

32.東京女学館小学校(AO型入試)

学校行事に参加し教育方針・内容について十分に理解を深め各家庭らしい推薦書を書きまとめることが重要。口頭試問では提出した推薦書からの質問も多く、その対策も早期から必要。口頭試問時にペーパー有り。第一志望者は一般入試との併願が望ましい。

33.東京女学館小学校(一般入試)

ペーパー・指示行動・絵画・体操・行動観察・母子行動観察と分野が多岐に渡る。ペーパーは数・常識・運筆を中心に聞き取る力を重視。近年聞き取る力に加え、空間知覚等、図形問題も要注意。行動観察は生活能力を問う課題、母子行動観察は身体表現の課題が頻出。体操の対策も必要。

34.東京都市大学付属小学校

ペーパー・模倣体操・行動観察・指示画が行われ、並行して保護者面接を実施。ペーパーは話の記憶・言語・常識・図形・模写が出題された。行動観察では約束をしっかり聞き取り、守る事と相談時の協調性が求められ、子どもの様子を細かく見ている。各項目平均して点を得る事が必要。

35.東京農業大学稲花小学校

ペーパーは、記憶・数量・図形・常識の分野から全7枚。確実性とスピードが重要。行動観察は指示通りに行動する力と社会性を重視。絵画製作では、絵の内容とそれに関連する質問をされ、発言力が求められた。面接では親子で絵本を楽しむ(3分間)課題が出題され、家庭の雰囲気を見られる。

36.桐光学園小学校

ペーパーは模写、図形、話の聞き取りと記憶の分野別に3冊に分かれていて、絵の記憶・間違い探しは難易度が高い。絵画製作は指示が多く、聞き取る力・クーピーの塗り方・糊の使い方もポイントになる。行動観察では、協調性・社会性・ルールの理解力が求められた。

37.桐朋学園小学校

思考・巧緻性の問題では、ペーパーで培われる図形などの基礎的な学力と思考力の両方が必要。絵画製作では、課題に合うものを考え、材料や道具を選び駆使し、表現する。行動観察では、ゲームのルールや説明を見聞きし、理解し、楽しい雰囲気の中でも自分を律することが大切。

38.桐朋小学校

個別テストは、言語・数量・図形の分野から出題され思考力、経験値が問われる。絵画製作は与えられた条件での課題製作。また、今年度初めて鉛筆を使っての自由画が出題された。行動観察は3~4人で行われ、ごっこ遊びの中で協調性や社会性、興味をもって取り組む姿勢が見られる。

39.東洋英和女学院小学部

ペーパーは、形容詞や同音異義語が出題されず、言語の問題はしりとりのみとなり、話の記憶もなくなったが、系列・回転など推理系の問題の難易度は上がった。行動観察では自由遊びが復活し、コロナ以前に戻りコミュニケーション能力が求められた。生活巧緻性は出題されなかった。

40.日本女子大学附属豊明小学校

ペーパーと行動観察の比重が高い。ペーパーは聞き取る力の比重が高く、その他は基本的な問題ながらスピードと確実性が重視される。集団行動観察では、聞き取る力、集団で個人がどのように動くか、を見られている。面接は家庭の雰囲気が重視される。

41.雙葉小学校

ペーパーは全領域の準備が必要。その中でも発問の意図をしっかり捉え、諦めずに思考し続ける力を養うことが肝要。行動観察は主体性を持ち、与えられた状況を心から楽しむ心が大切。面接では、親子の会話から家族の普段の様子を見られるので、日常の過ごし方が問われる。

42.星野学園小学校

今年度も単願入試を実施。ペーパーは話の記憶・躾・常識を含め問題数が多いのが特色。体操は複合運動と指示運動の両方から出題。日頃から機敏性・持久力を養い、様々な器具に慣れておく事が大切。

43.森村学園初等部

ペーパーは話の記憶・数・図形・言語・常識など15枚以上。国語・算数・理科社会分野からバランスよく多岐にわたって出題されるため、幅広い範囲の準備が必要。絵画製作は巧緻性と絵画力・対話力がポイントとなる。行動観察では協調性・社会性が求められた。

44.横浜雙葉小学校

ペーパーの話の記憶は絵本から出題。今年度も傾向は変わらず、終わりの音をつないでできるものを探す問題や数の聞き取りなど。シールを使い数の聞き取りも行った。今年度は試験中の待ち時間が長く、その際の姿勢や節度ある行動が求められた。それだけに対策が功を奏す。

45.立教小学校

集団でスクリーンに投影された絵本の内容について個別に質問され、解答は3択で言語力を見られる。口頭で感想を回答する。個別は実物を使った授業形式で思考力を見られる。途中答え合わせをしながら行う。運動は走る、模倣体操・創作体操のみ。行動観察は自己抑制力が重視される。

46.立教女学院小学校

ペーパーは問題量が多くスピードも求められる。例年理科的常識・生活常識問題があり、日頃からの体験が必要。幅広い知識が求められる。体操は女子校にしては動きが大きく、運動能力を問われる。類似問題の出題頻度が高いので、過去問対策をしっかり行うことが望ましい。

47.早稲田実業学校初等部

ペーパー・生活習慣・巧緻性・絵画製作・運動・行動観察とバランスの良い準備が必要。特に生活習慣では「衣類や学習に必要な物の整理整頓」等、家庭の方針や躾の姿が現れる。自分で考え行動する力と、それを伝える表現力が重要。2次試験面接でも物怖じしない姿勢が求められる。