田園調布雙葉小学校 筒井校長に聞く 対話を大切にした面接と総合的な判断とは?

日時:2026年7月開催 場所:田園調布雙葉小学校

今回は、田園調布雙葉小学校の筒井三都子校長に、小学校教育や家庭学習についてのお考え、考査のポイント、創立100周年に向けての取り組みなどをジャック幼児教育研究所理事の大岡史直とジャック田園調布教室長の丸田由美子が伺いました。

ゲスト

  • 田園調布雙葉小学校

    校長 筒井 三都子先生

聞き手

  • ジャック幼児教育研究所

    理事 大岡 史直

  • ジャック田園調布教室

    教室長 丸田 由美子

1. 少人数教育で実践することは?

大岡:児童募集が、2024年度入試までの65名から、2025年度入試より50名となりました。募集人数を見直された理由をお聞かせください。

筒井校長:時代の変化とともにより一層、子どもたちの日々の小さな成長にしっかりと寄り添うことが、学校に求められています。ちょっとした変化や表情の違いを見逃さず、より丁寧に関わるためにクラスの人数を減らしました。ただ1クラス35、36人はキープしたいと思っています。クラスの中に多様性があり、人間関係の輪がいくつも重なり合っていることが大切だからです。子どもたちが様々な人間関係の中で自分の居場所を持てるようにするには、やはりこれくらいの人数が必要だと考えています。

大岡:附属幼稚園から内部進学する約50名のお子様と、幼児教室やご家庭で受験準備をして外部から入学するお子様は、およそ1対1の割合ですね。入学直後の様子に違いはありますか。

筒井校長:小学校受験をきちんとなさったからこそのお力を見せていただくことはあります。一方、幼稚園では「2つの耳と心の耳で聞きましょう」と指導しており、内部生には聞くべき時はしっかりと気持ちを入れて聞く土台が育っています。子ども達には柔軟性や良いものを受け取ろうとする力があるため、それぞれにお友達の話を聞く姿勢や受け答えを良いと思えば、それをすぐに吸収していきます。子どもたちは、お互いに良いところをたくさんもらいながら一つになっていきます。

2. 女子校教育についての考えは?

大岡:女子校教育の良さについて、どのようにお感じでしょうか。

筒井校長:日々の教育活動において「女の子だから」と意識することはなく、そうした言葉を使う教員もいません。繰り返されるのは「それって人としてどうだと思う?」「それはあなたにとっての正しさなの?」という問いかけです。子どもたちも「こんなことをしたらどう思われるか」「出過ぎではないか」といったことが頭に全くなく、ありのままに過ごしています。できることは何でも喜んで取り組みます。

大岡:男の子に頼みがちなことも、学校生活のすべてを女の子だけでやっていく。幅広い経験ができるというのはメリットですね。

筒井校長:そうです。すごく自立しています。自ら動く、働くという力も育つと思います。幼稚園のお母様方の会で、共学出身の方に「お子様を女子校に入れた理由」を伺った際、印象的なお話がありました。その方は、「私が最初から『これは夫の役割』と決めつけている家庭内の仕事がいくつもあり、夫はそれに不満を抱いていた」と言うのです。そこで初めて、自分の中に「これは男性がするもの」という意識があることに気づき、それまでご主人に任せようとしていたことを自分でも行ってみると、実際には自分にもできることばかりだったそうです。お互いにできることをするようにしたところ、家庭がとても平和になったそうです。「女子校であれば、子どものうちから自然とこうした感覚を身につけられるのではないかと考えた」というお話に、皆さんが共感し、私も本当にその通りだと感じました。良い意味での対等感があるのですね。

3. ICT教育への取り組みは?

大岡:ICT教育に対するお考えを教えてください。

筒井校長:ICTのための教育ではなく、教育のためにICTを使いたいと思います。人間を育てるのは人間であり、人間がつくり出している環境です。体温を感じる人との交わりがなければ人としての成熟はないと思っています。子どもたちの学習や情報を得るための道具としてiPadなども取り入れています。実際にロイロノートを使っているのですが、そのシステムの中では自分の意見をクラス中に送れても、「意見がある人は?」と聞かれた時に手が挙げられない、手を挙げたとしてもみんなに届くような声で話せない、自分の言葉で思いを伝えられない。それでは困ります。ICTを活用することで私たちが目指す力がより育つのであれば大いに使い、そうでなければ生身の人間同士の関わりの中でやっていこうと明確な指針の下で実践しています。

4. 家庭学習の位置付けは?

丸田:家庭学習を大切にされており、宿題も多いと伺っています。

筒井校長:お家に帰って15分、30分、学年が上がれば1時間くらい勉強する量を出しています。そして「お直し」を最後まで行います。そのため、その日の宿題自体は多くなくても、お直しが溜まる場合もあります。お家に帰ってノートや教科書、プリントを開くというのは、子どもにとってはもう一度、今日過ごしてきた学校生活に立ち返る時間になります。宿題をしながら「そういえば先生、今日こんなこと言ってたな」「〇〇ちゃんがこういう発言をして、私はそれがきっかけで分かったのだったな」……そんなことを思い返してほしいのです。学習環境と学習習慣づくりのため、そして子どもが一日を振り返る入り口として宿題を出しています。

大岡:宿題が溜まっていくと、保護者の方が手伝うようなこともありますか。

筒井校長:必死に手伝われるご家庭はわずかで、むしろお忙しくて、お子様の状況に気付かないまま過ぎてしまうこともあります。私たちは子どもに「しなくてもいいんだ」とスルーする習慣がつくのは良くないと考えているため、基本は「子どもだけの力でこなせる内容」にしなければなりません。一方で、「決められたことはきちんとする」「十分にこなせる」子どももいます。これは生活習慣の違いもあります。そうした子どもの「余白」を増やしすぎてしまうのはもったいないですよね。そのため現在は個別対応も意識しています。ご家庭や学習習慣の状況によって同じラインでの達成は求めません。「明日はこれだけやってこよう」と個別に声をかけており、結果として宿題に個人差が生まれることもあります。宿題は自分自身をコントロールする力にもなるのです。

大岡:お仕事をお持ちのお母様は、どのくらいの割合でいらっしゃるイメージですか。

筒井校長:半数以上かと思います。

大岡:お仕事をしながらお子様を通わせる上で、これだけはぜひ心がけてほしいといったことがあれば教えてください。

筒井校長:子どもたちが自分の力を磨き上げ「人のために喜んで自分の力を使う人」に育つには、まず自己肯定感が必要です。そして本校ではもう一歩深めた自己受容感を大切にしています。肯定は「私はこれができる」ですが、受容は「私はここが苦手だけど、この部分で役に立てる。足りないところは助けてと言える」と、できない自分も丸ごと受け入れる力のことです。これを育むにはご家庭の力が欠かせません。一歩外に出れば常に評価にさらされるからこそ、ご家庭では「できないこともひっくるめて、あなたは大切」と伝え続けてほしいのです。本校が給食ではなくお弁当であったり、学童がなかったりするのは、お家の方がいつもお子様と「共に在る」ことを伝えてただきたいという願いがそこにあります。もちろんそれだけではなく、宿題をしながら今日一日の話を聞いてあげたり、テストが良くなかった時に一緒にできるようになるまで寄り添ったりする。すると子どもは「私はとても大切にされている」と感じ取り、「私はありのままでいい。持っているものを磨いて誰かのために使い、幸せになるんだ」と思えるようになります。幼児期、小学校時代にしっかりと向き合ってくだされば、あとは自信を持ち、自分の足りないところもオープンにしながら人と交わり生きていくと思います。

大岡:保護者の方には、その時間を惜しまないでほしいということですね。

筒井校長:時間の長さではなく、濃さですね。そして思いの深さ。それが子どもに伝わっていることが大事だと思います。

5. 一貫教育で大切にしていることは?

大岡:中学からの募集を行わない、高校までの一貫教育について、どのような思いがありますか。

筒井校長:ICTの話にもつながりますが、今はAIに何かを聞くとポンポンと答えが返ってきますよね。それは決して悪いことではありません。ですが、深く思い巡らせ、自分の中の最善解を導き出して行動に移していくためには、タイパやコスパなどと言っていられません。日本に本学の設立母体である幼きイエス会の最初の学校を創設したフランスのシスターは、12歳の時に日本へ行くことを夢見て、実際に来日したのは58歳でした。46年間かけて夢を熟成させ、そこからスタートしたのです。
神様は「本当に価値のあること」を、時間をかけてしかその人にお与えになりません。子どもが伸びやかに、自由に、自分の良さを発揮して生きていくためには、少なくとも同じ1本でつながれた12年間、14年間(幼稚園を含む)という時間が必要です。その中で、たくさんの迷いや失敗、苦しみ、喜びを何度も繰り返して「もしかしたら私はこういう人生を送ることで人の役に立っていけるのかな」と思いながら大学を選び、巣立っていく。その人が本当にそのことを成し遂げるのは、さらにその先の人生においてだと思います。「人としてどう生きるか」を考え、何かを成し遂げようとすれば時間がかかります。そこをじっくりと歩める環境を少なくとも12年間、14年間は与えてあげたい。それが本校の思いです。

6. 月齢考慮や行動観察・ペーパーのポイントは?

大岡:考査について伺います。中身は同じだけれど月齢を分けて試験をする理由は、どういうところにありますか。

筒井校長:主に行動観察では、月齢が上のお子様の方が活発であったり自分の主張ができたりする傾向があります。そこには不公平感がないようにという配慮があります。

大岡:月齢による合格基準の違いは設けていますか。

筒井校長:明確な基準はありません。面接から考査まで総合的にお子様を見る努力をしています。例えば2月や3月生まれの方がペーパーテストでふるわない結果が出たとしても、口頭試問で「しっかりと受け答えができる」「目を見てお話しできる」「指示を理解している」と確認できれば、多少のペーパーの点数の低さは十分に超える評価になると思います。また、集団行動の中で元気よく良さを発揮していれば「ペーパーはちょっと緊張しちゃったのね」と捉えることもあります。
だから、最後の合格判定は意外と大変なんです。面接を含めて、考査の中で得た、そのお子様についてのすべての情報を加味して合否を決めています。

大岡:もし総合的に見た時に、3月生まれのお子様より4月生まれのお子様がわずか1点だけ高かった場合、「3月生まれでこの点数を取れるのはすごい」という評価なのか、あるいは「1点でも高いのだから4月生まれのお子様に」となりますか。

筒井校長:本校に入学して生き生きと成長してくださるか、伸びる可能性があることが一番の評価基準です。ですから同じような点数になった時には、どのような提出書類をご準備くださったか、面接で熱心にお話しされていたことは何だったか。お子様を囲むご両親の雰囲気、ご家族の様子はどうだったか。そうしたものをもう一度全部確認し、最終的に決めます。

大岡:全体の月齢のバランスが良くなっているか、もしくは低月齢のお子様が少し多めといった傾向があるかもしれないですね。

筒井校長:本校は11月1日が考査日で、低月齢のお子様から順番に試験が始まります。11月1日の午前中に本校へ受験に来てくださるということは、本校を強く志望してくださっている可能性が高い方なのかもしれません。そうしたごく自然な流れで、低月齢のお子様が少し多くなっているということもあるかもしれませんが、低月齢であることが有利ということではありません。

大岡:続いてペーパーテストについて伺います。学校によっては「毎年必ず出す問題」がありますが、これには「入学後に必要な能力」と「志望度を測る」という2つの意図があると考えますがどうでしょうか。

筒井校長:両方です。本校でも毎年必ず出している問題はあります。鉛筆の使い方や記憶力など、入学後に必要な力を確認させていただくためです。そして時代に合わせて少しずつ問題を変える中で意識しているのは、内容や方法を毎年ガラッと変えてしまわないことです。本校への思いを持って準備してくださった方たちに力を発揮していただく場面は絶対に必要です。それは受験してくださるご家庭への敬意でもあります。

大岡:問題は難しすぎれば差がつかず、易しすぎても試験の意味がなくなりますね。

筒井校長:そうですね。ですから優しい問題もあれば、少々難しい問題もあります。

大岡:もし優しい問題は間違っているのに、難しい問題だけ合っているお子様がいたとします。その時は「選択肢だからたまたま当たったんだな」と思ってしまいますよね。

筒井校長:その場合は、試験の時の様子なども参考に、総合的な視点で拝見していきます。

大岡:評価とは別に「こういう子に入ってほしい」という校長先生の思いはありますか。

筒井校長:周りに人がいることをきちんと理解して行動できているお子様は、日常生活の様子が目に浮かびます。それは教え込もうとしてできることでも、訓練で身につくものでもありません。ご家族がご近所の方にいつもご挨拶をされていたり、目上の方にきちんとした言葉遣いをされていたり。そういう姿を見てお子様が自然に身につけてきたものが試験の場面でも出るのだと思います。もしそんなお子様がいらしたら良い意味で目がとまりますし、「朗らかでよい感じだな」と思います。

7. 親子面接のポイントは?

大岡:面接では、カトリック教育に対するお考えも伺うかと思います。「ぜひカトリック教育を受けさせたい」と強く希望される方と、「抵抗はないけれど、それが第一の目的ではない」という方に二分される気がしています。

筒井校長:カトリック教育そのものを受けたいと望まれているかは、それほど気にしていません。大切なのは、その先にある人間像を理解してくださっているかどうかです。私たちが目指すのは「自分がいただいた能力を惜しみなく周りのために使い、周りの人が幸せになった結果、私も幸せだ」と思える人間を育てることです。自身の幸福や高い地位が目的では、この人間像は達成できません。結果として経済界などで活躍している卒業生もたくさんいますが、あくまで結果なのです。面接では誤解がないか確認するために「カトリック教育についてどう思われますか?」と伺いますが、カトリック用語を使わずにお答えになっても問題ありません。ただ、カトリックの力で子どもたちを導いていくことへの理解がないとやはり難しいですね。

大岡:例えばグローバル社会を生きていく上で、「学問として宗教教育を学ばせたい」というお答えだった場合はどう評価されますか。

筒井校長:そこだけでは評価せず、その先をお聞きします。「12年間カトリック教育を受けた先、お子様にどんな人になってほしいですか?」「どのように活躍されることを望まれますか?」と伺った時に、ご本心が出てきます。その時のお答えがカトリック教育の目指すものと違うものだと、やはり入学されたら厳しいだろうなと思います。

大岡:一問一答ではなく、回答に対してさらに質問を重ねていく対話形式ですね。

筒井校長:面接は短い時間ですが、ご家庭と学校が出会う大切な場です。ご準備されてきたことを「うまく言えた」で終わるのではなく、人間同士が触れ合う、対話する場にしたいと思っています。何度も学校説明会などに足を運んでいらっしゃるご家庭は、「来てくださっているな」と分かりますし、最初から朗らかで本校の在校生のような雰囲気の方もいらっしゃいます。逆にガチガチに緊張されている方もいて、2問目、3問目くらいから滑らかになる方もいらっしゃいます。大勢の方とお会いしていると「普段は違うのだろうな」と分かりますので、なるべくリラックスしていただけるようにお話しします。第1面接室は比較的真面目なテーマですが、少し笑いが起こる話題を振ったり、お母様に「緊張されているお父様に助け舟はありますか?」と伺ってみたりして、ありのままの姿を見せていただけるよう努力しています。

大岡:面接の日に、ご両親のどちらかが来られない場合はどうされていますか。

筒井校長:お母様またはお父様と、お子様のみで行います。大概の方がお手紙を添えてくださいます。私たちも「来られない方のご意思もあって本校を受験してくださっている」ということを知りたいので、ありがたく拝見しています。

大岡:面接が2室あるのはどのような理由でしょうか。

筒井校長:同じ4人の面接官の目で、全員をしっかりと見ることで比較検討ができるからです。面接後に話を聞くと、同じお子様、ご家庭を見ていても先生によって感じ方が違います。私はそれも当然だと思います。ある先生が「この子のここは素晴らしい」と言っても、別の先生が「入学後に苦労するかもしれない」「うちの学校の雰囲気とは少し違うかもしれない」と。そのお子様やご家庭の多様な面を理解した上で「うちの学校に」と思えば、最初から多様性を受け入れてあげることができます。最後の合否判定において同じ人を複数の目で見ていることは、すごく大事だと思います。

大岡:今の時代、願書などの書類がAIの力を借りてつくられている可能性もあります。やはり面接での印象を信頼されるのでしょうか。

筒井校長:面接重視であることは昔から変わりません。ただ、本校への思いを知るため、書いていただいたものを繰り返し、より丁寧に読んでいます。言葉の端々から、どれくらい丁寧に向き合ってくださっているかが伝わってくるからです。どれだけ時間をかけて向き合ってくださったかということに、その方の思いが表れると感じています。

2026年度 田園調布雙葉小学校 特徴的な入試問題(ジャック調べ)

面接は、用意した答えを伝えるだけの場ではありません。ご家庭と学校が向き合う、短くも大切な対話の時間です。学校の思いと、ご家庭の願いがどのように重なるのかを、対話を通して丁寧に確かめていかれます。
学校の理念をより深く理解するには、「学校説明会」だけでなく、学校主催の「ふれあい見学会」や「校舎見学」、また、「私立フェア」などにも参加することが大切です。そこで感じた学校の魅力を、面接で具体的なエピソードとして伝えられるよう準備することができます。面接前に先生方とお目にかかれる各種行事への参加は、学校への関心や第一志望の熱意を示すうえでも大きな意味があります。

(ジャック幼児教育研究所編「入試問題情報」より)

8. 創立90周年・100周年に向けて

丸田:1941年創立の田園調布雙葉小学校ですが、90周年・100周年に向けて予定されている企画などがありましたらお聞かせください。

筒井校長:現在は校舎の建て替えについて議論しています。校舎はあくまで私たちの教育を実現する場ですから、まずは「幼稚園から高校までの14年間で実践する教育とは何か」を全教職員でもう一度話し合おうと、約5年前にビジョン委員会を立ち上げました。そこで見えてきたのは「これからの社会においても、私たちの学園が果たすべき人間づくりは変わらない」ということです。この期間でソフト面を念入りに確認して、その変わらない教育を30年、50年先まで全うしていくにはどんな施設が必要なのか。そうした視点から具体的な校舎というハード面の部分の話が始まったところです。

大岡:校舎を建て替えるとなった場合、お子様たちの学習環境はどのようになりますか。

筒井校長:おそらく部分的に建て替えていくことになります。子どもたちになるべく影響がないように進めていきますが、昨年から「ご入学後の学生生活の中で、工事期間に当たる可能性があります」と申し上げるようにしています。

9. メッセージ

丸田:入試前のご家庭に大切にしてほしいことなど、メッセージをお願いいたします。

筒井校長:受験前になると本当にたくさんの情報があふれてきます。その中からご自身できちんと取捨選択をしていただきたいですね。情報に振り回されてしまうと、結局、一番大切なお子様の姿が見えなくなってしまいます。あとは何より健康に過ごしていただきたいと思います。

大岡・丸田:本日はありがとうございました。

対談を終えて

田園調布雙葉小学校は、田園調布の高台に広がる緑豊かな環境の中にあります。校門を入るとすぐ、小学校の入り口ではマリア像が優しく微笑んで私たちを迎え入れてくださいました。
今回のインタビューでは、筒井先生に、普段お考えになっていらっしゃることを、率直に、力強くお話いただき深く感謝いたしております。
本文でも触れましたが、先生が、これだけはお伝えになりたいと強調されたことは、「本当に価値があること」は、時間をかけてしかその人に与えられないということでした。
「自分がいただいた能力を惜しみなく回りのために使い、周りの人が幸せになった結果、私も幸せだ」と思える人間を育てる。それには、時間が必要。その子の中で、たくさんの迷いと失敗と苦しみと喜びと繰り返して、「その人がその人になっていく」。
キリスト教の教えを通じて、そこをじっくり歩める環境が、田園調布雙葉の一貫教育であるというお話は、確かに、学園の考え方と体制の一致を理解できるものでした。
この対談を通じて、育てあげたい人間像への筒井先生のゆるぎない信念と温かいお人柄に触れ、初夏の強い日差しの中でのインタビューでしたが、終了後は清々しい気持ちになりました。そして、田園調布雙葉らしさを感じながら学校を後にしました。
(ジャック田園調布教室 教室長 丸田由美子)

田園調布雙葉小学校

1941年創立の私立女子小学校。学内には聖堂があり、幼きイエス会の教育理念の下、校訓「徳においては純真に 義務においては堅実に」を子どもたちに伝えています。恵まれた自然の中で、人と人との関わりを通して、時間をかけて子どもたちを育てています。

住 所:
〒158-8511 東京都世田谷区玉川田園調布1-20-9 Google map
アクセス:
東急大井町線「九品仏」駅より徒歩10分
東急東横線・目黒線「田園調布」駅より徒歩15分
東急バス園01系統(田園調布-千歳船橋)「雙葉学園前」より2分