2026.01.28 合格メソッド 学びの基礎 知育力UP 親子で準備

小学校受験の合否は、復習の仕方で差がつく

小学校受験において「家庭学習の質」が合否を大きく左右します。本記事では、授業後3日以内の復習の重要性や、苦手克服の工夫、発問を変えた家庭学習のアレンジ法などを具体例を交えて解説。保護者が子どもに寄り添いながら無理なく力を伸ばすためのヒントが詰まっています。

家庭学習の質が小学校受験の合否を左右する

家庭学習のクオリティを上げることが小学校受験の合否の全てであるため、家庭学習、特に復習において大事にしてほしいことをお話しします。

小学校受験対策その1 復習は“授業後3日以内”が基本

まず1つ目、復習はできるだけ授業を受けてから3日以内に行うということです。子どもは驚くほどの記憶力もありますが、呆れるほどの忘却力も持っています。授業の内容を定着させるためには時間を空けず、先生の言葉や映像が残っているうちに復習することが大事です。3日以内に復習すべきです。やはり、何ごともタイミングが大事で、なんとなく覚えているうちに復習するのと、完全に忘れてしまってからするのでは差が出てしまいます。

小学校受験対策その2 復習の配分と段階的理解のすすめ

2つ目に、小学校受験対策における復習する順番の考え方をお話しします。まず授業の内容をどの程度理解できているかによって、内容を3つに分けて考えるとよいでしょう。例えば、A・B・Cの3段階に分けて、Aは「しっかり理解できている」、Bは「ある程度は理解できていそう」、Cは「ほとんど理解できていない」と仮定します。この内、一番気になるのは当然何も分かっていないCなので、そのCを取り組みたくなります。Cを復習することも本当は大切ですが、Cから始めてしまうとそこに時間がかかってしまい、1週間の家庭学習の中でCばかりやってAやBをやる時間が減ってしまうこともあります。また、集中力が続かなくなるかもしれません。いつまでもCをやっていると、できないことや分からないことばかりなので、自信をなくす恐れも出てきます。

そこでお勧めしたいのはAやBを混ぜながらその中でCをやっていくという、Cに集中しないやり方です。また、1度で理解させようとするのではなく、少しずつ理解させていくという考え方です。一日で理解させようと思うと無理が生じ、「なぜ分からないの」「どうして分からないの」と沢山時間をかけた分だけ何とかしたいという気持ちになります。例えば、全く理解していない内容が30%あるとしたら、「50%」を目標に、次は「70%」、さらに「90%」と3段階ぐらいに分けて理解度を上げていけば、途中で切り上げることもできます。お子様に対して「もう分からないのだったらいいよ、また今度にしましょう」という言葉を使わずに済みます。そうではなく、「前より少しずつ分かってきたわね。じゃあ、この続きは今度にしましょうね」といったように、「少しずつ分かってきた」「前より分かってきた」という言葉で、次につなげていくことができるのです。その結果、教える側も焦らないで褒めながら復習することができるようになります。

小学校受験対策その3 苦手意識を植えつけない

3つ目は小学校受験対策において、苦手意識を植えつけないという考え方です。何回かに分けて復習しているのに少しも理解していない、ピンときていないことを感じるようであれば、思い切って後回しにすることです。子どもにも苦手な分野はあります。子どもの成長には個人差があるために、時期的に無理なものもあるかもしれません。また、記憶する勉強はなく、理解して取り組む内容しかありません。単なる記憶する勉強だったら、時間をかければ記憶できると思いますが、そのような内容はないということです。そのため、保護者が意地になって無理やり理解させようとしてもうまくいかないです。小学校受験というのは知識を詰め込むものではなく、理解させ知恵を引き出していく作業です。子どもは日々成長しているので、今できなくても1週間、1ヶ月と時間をかけることで案外すんなりできることは珍しくありません。すぐに諦めてしまうのではなく3日以内に復習することが大切です。そして少しずつ時間をかけて3段階に教えていき、それでもうまくいかないと思ったら、思い切って少し後回しにすることです。

小学校受験対策その4 保護者の“アレンジ力”を育てる

4つ目は保護者のアレンジ力です。以前に聞き取り話し方の授業で、あるお子様が「お手伝いはしますか」という質問に対して、「はい、食器を並べたりお皿を片付けたりします」と、きちんとお答えできていました。実際の本番の小学校受験入試では「年長になってからするようになったお手伝いは何ですか」と質問され、お子様は「あのお手伝いは年長になる前からしてる」「年長になってからするようになったお手伝いは・・・うーん」と考え込んでしまい、結局は「忘れちゃったかな、はい、いいですよ」と言われ、入試が終わってしまいました。大人にしてみれば、「お手伝いはしますか」という質問と「年長になってからするようになったお手伝いは何ですか」という質問は同じような質問と思いますが、その子は「年長になってから」という言葉に拘ってしまい話せなくなりました。このように子どもは発問が少し違うだけで全く答えられなくなることがよくあります。家庭学習では授業でやった通りに繰り返す復習も必要ですが、そこで終わりにせず、ほんの少しアレンジして問題を取り組むようにしてほしいです。それによってさらなる力がつきます。

小学校受験対策 「会話練習」質問の言い換えで会話力を伸ばす

先ほどの聞き取り話し方の授業で、例えば「1番仲の良いお友達は誰ですか」という質問を聞かれたとします。家では「最近仲良しになった友達は誰ですか」「園で1番の仲の良いお友達は誰ですか」といった具合に質問を変えていきます。授業で「お家では何か生き物を飼っていますか」という質問ならば、家では「今度飼ってみたい生き物は何ですか」「それはどうしてですか」といった質問に変えてもいいでしょう。さらに「園ではどんな遊びをしますか」と授業で聞かれたとしたら、恐らくきっとお子様は「鬼ごっこや砂場で遊びます」と答えるでしょう。しかし家では「雨の日はみんなでどんなことをして遊びますか」「鬼ごっこの鬼はどうやって決めますか」といった関連した質問に変えていくことによって、会話力も身についていくはずです。

小学校受験対策 「受験体操」条件を変えて“負荷トレ”

受験体操の授業で、例えば「ケン・グー・パー・ケン・グー・パー」をやったとしたら、家では「グー・ケン・パー」に変えて、手を横に広げて片足立ちすることでバランスを取ってみる。それができたら、今度はボールを持ってみて、「ボールを上げて取って、上げて取って」をしながら、少し負荷をかけて片足立ちをやってみる。このような条件を何か加えてやると良いです。そして、お子様だけでするのではなく保護者も一緒になってやると楽しい内容なので、保護者も一緒になってやることによってお子様が楽しくできるはずです。子どもはきっと喜んで挑戦するでしょう。

小学校受験対策 「ペーパー対応」発問のバリエーションに強くなる

ペーパーにおいては発問が少し変わっただけで、問題の意味が分からなくなるお子様がたくさんいらっしゃいます。例えば数の問題で授業では「花と花瓶の絵があって、花は花瓶よりいくつ多いですか」や、逆に「花瓶は花よりいくつ多いですか」という発問をされたとき、家では「花と花瓶はいくつ違いますか」や「1本ずつ花を花瓶に挿すには、花瓶はいくつ足りませんか」といった質問に変えます。つまり「足りない」や「いくつ違う」、「いくつ多い」など考え方やその答えを導き出す過程は一緒ですが、発問の仕方が違います。これによって発問が変わっても考え方は変わらないことや、問題の意味が変わらないということに気づき、問題の意味が分からないことがきっと減っていくはずです。

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