小学校受験では「初めて見る問題」が出ることもあります。親は不安になりがちですが、実は合否に大きく直結するのは“みんなが解ける問題を落とさないこと”。むしろ初見問題にこだわり過ぎると自信を失い、直前期の学習が偏ってしまう危険があります。本記事では、初めての問題への向き合い方や心構えを、具体例を交えて解説します。
小学校受験で初めてのペーパーテストが出る不安
保護者の方から「うちの子はやったことのないペーパーが出ると理解できないみたいなんです。ペーパーテストが出題される小学校を受験するなら、1枚ぐらいはそういうペーパーが出ますか?」というようなご質問を受けることがあります。
しかし、一言でペーパー校といっても、2、3枚のペーパーを出題する学校もあれば、10枚近く出題する学校もあります。2枚しか出題されない学校で、そのうち1枚を丸ごと不正解ということであれば、合格は難しいかもしれません。10枚の中に1枚苦戦するペーパーがあったからといって、それだけで不合格になることはありません。
毎日ペーパーを取り組んでいても、初めての問題は出てきます。そのような問題は他のお子様にとっても点数が取りにくい問題です。つまり、気にする必要はありません。一方で、正解率の高い問題は言い換えれば、みんなができるような問題です。そのような問題を落としてしまうと、とんでもない点数、もしくは平均点以下になってしまいます。反対に、みんなが間違えてしまうような問題は間違えたからといって、それだけで不合格になることはありません。
小学校受験で初めての問題対策に偏りすぎない
一方、初めての問題が苦手だからといって、それを克服するために、今までやったことのないような難しい問題や苦手な問題、小学校受験しようと思っている志望校で直近10年の間に一度も出題されたことがないような問題ばかりに取り組ませていると、不正解が増え、自信を失いかねません。小学校受験の直前になって、そのような対策に時間を割いていることの方が問題と言えます。
保護者の方が必要以上に「うちの子は初めての問題に弱い」と問題視することも危険です。その気持ちがお子様に伝わり、「初めての問題が出なければいいな」と思うようになると、お子様は今までやったことのある問題まで初めての問題のように感じてしまうことがあります。そのうち、これまで数多く取り組んできた問題までできなくなってしまうこともあるでしょう。
小学校受験の合否を左右する心構え
まずは夏が終わるまでにとにかく頑張ることです。そして、それ以降はもし初めての問題が出ても「これはおまけの問題。できたらラッキー」くらいに思っていれば、お子様も「初めての問題だ!」とわくわくした前向きな気持ちで取り組むことができます。そうすれば、解ける確率も上がるかもしれません。
「そんなことがあるものかな?」と思われるかもしれませんが、例えば海外の方から英語で話しかけられた時、「分からない」と思い込んでいると、簡単な英語を話しかけられていても、すでに「Sorry」と謝る準備をしてしまいます。謝る準備をしているということは、聞き取ろうとする前に諦めてしまっているということです。
話しかけられた時も「分かったらラッキー」くらいの気持ちで聞いていれば、不思議と理解できるものです。イントネーションを変えるだけなんです。初めての問題も同じで「どんな問題なんだろう」とビクビクするのではなく、解けたら『どんなもんだい!』というくらいの気持ちで取り組んでみてください。「どんな問題なの……」という不安なイントネーションと、「どんなもんだい!」という前向きなイントネーション。その違いだけで、初めての問題は乗り切れるようになるはずです。



