2026.06.18 ペーパー対策 合格メソッド

小学校受験の塾が教える!入試で困ったときの対処法と判断力の重要性

入試本番で起こりうる「困ったこと」への対応力は、合否を分ける大切な要素です。鉛筆を落としたとき、机を濡らしてしまったとき──子どもがどう動くかで評価は変わります。家庭学習の中で小さなトラブルへの対処を習慣化することが、入試で力を発揮する大きな準備につながるのです。

小学校受験のペーパーテストで求められる判断力とは

実際の小学校受験の入試において、ペーパーテストで「困ったことがあったら手を上げて先生を呼んでください」と言って入試が始まる学校が多いです。しかし、この「困ったこと」が何を指しているのか、子どもたちは必ずしも理解しているわけではありません。
例えば、ペーパーテスト中に鉛筆などの筆記用具を床に落としてしまったとします。そのような場面を想定して、多くの学校では机の上に予備の鉛筆などが用意されています。それにも関わらず、手を挙げて先生を呼び、「鉛筆が落ちてしまいました」と伝えるお子様がいます。
しかし、その間にも時間は刻々と過ぎていきます。多くの学校のペーパーテストは録音された音声の指示を聞きながら進める形式なため、先生が来て鉛筆を拾ってくれるまでの間も試験は進行しています。場合によっては、先生が鉛筆を拾って机の上に置いた時には「はい、やめ」と終了の合図がかかってしまうこともあります。
そのようなときに大切なのは、落ちた鉛筆をそのままにして、まず机の上に用意されている別の筆記用具で続きを書くことです。そして、その問題が終わり、次のペーパーへ移るタイミングで、座ったまま手が届く範囲であれば自分で拾えばよいのです。もし立ち上がらなければ取れない場所に落ちているのであれば、その時点で手を挙げて先生を呼べばよいでしょう。

こうした対応は小学校受験の入試本番だけで突然できるものではありません。日頃の家庭学習の中で、習慣付ける必要があります。慣れてないお子様は何か起きるとすぐに手を挙げてしまい、その結果として大切な時間を失ってしまうことがあります。

小学校受験で合格するために評価される「自分で考えて行動する力」

以前、水筒持参の入試を行う学校がありました。その学校別模擬テストでも、実際の小学校受験の試験を想定して水筒の水を注いで飲む場面を設けていました。その時、あるお子様が机の上に少し水をこぼしてしまったことがありました。すると、そのお子様は手を挙げて「先生」と呼びました。「はい、どうしました?」「こぼしました」と答えたのですが、先生からすると「こぼしました。それで、代わりに拭いてほしいということですか?」ということになります。
本来であれば、ポケットからハンカチを出して自分で拭けばよい場面です。ハンカチやティッシュなど持参しているもので対応できることであり、自分で対応すれば済む話です。
ところが、お子様によっては「何か起きたら先生を呼ぶ」という考えになってしまい、自分で解決できることまで先生に頼ろうとしてしまうことがあります。やはり学校が求めているのは、自分で考えて行動できるお子様です。そういうお子様を求めているのが小学校受験の入試なのです。そう考えれば、そのお子様がその時に取るべき行動は決まっています。

小学校受験では「困ったことを伝える力」も大切

余談にはなりますが、以前、ある学校の入試で行われた製作テストでのお話です。その小学校受験の試験では、紐やストローなどさまざまな材料が用意されており、先生の説明を聞いたうえで指示されたものを作るという内容でした。
ところが、そのお子様は試験後、「自分はその指示されたものができなかった」と泣きながら出てきたそうです。お母様が「なぜできなかったの?」と尋ねると、「先生はストローを使うと言ったけれど、自分の材料の中にはストローが入っていなかった。だから作れなかった」と話したそうです。
お母様は半信半疑ながらも、後日学校へ確認をされたそうです。すると実際に、そのお子様の材料の中にはストローが入っていなかったことを学校側も認めたとのことでした。

私はその話を聞いた時、その試験問題に関しては学校側の不備があったため、その部分については「できた」という評価をするのではないかと思いました。
しかし結果として、そのお子様は補欠にもならず不合格だったそうです。もちろん、どのような評価基準で小学校受験の合否が決まったのかは分かりません。
ただ、学校側が材料不足という不備を認めていたにもかかわらず、その結果になったことを考えると、「ストローがありません」と試験中に伝えられなかったことを問題視したのかもしれません。
小学校受験では、困った時の対処の仕方一つで、合否の結果が大きく変わることがあるということです。

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