トランプは単なる遊び道具ではありません。実は、反射神経や手先の器用さ、記憶力を鍛える優れたツールなのです。本記事では、トランプを使った簡単なトレーニング方法をご紹介します。お子様の小学校受験対策にも役立ち、楽しく取り組める工夫が満載です。さらに、記憶力や表現力を育むマジックのやり方も解説。親子で競争しながらスピードアップを目指しましょう!遊びながら学べるトランプ活用法、ぜひ試してみてください。
今日は、トランプを使って反射神経を鍛える方法についてお話しします。トランプは本来、ババ抜きや神経衰弱などの遊びに使う道具ですが、小学校受験に必要な反射神経やスピードを鍛えるためにも活用できます。今回は、トランプを使ったスピードの付け方をご紹介します。
トランプで反射神経を鍛える方法

製作が遅い子というのは、手捌きが遅いということです。切る・貼る・折るといった手捌きを早くするために、トランプを使った練習をしてみましょう。方法は簡単です。トランプをすべて表向きにし、赤と黒に素早く分けていきます。赤黒、赤黒…単純に分けるだけの作業です。この作業だけでも手をどんどん動かしていくことで、手の動きが速くなっていきます。
目標タイムとしては、絵札もすべて入れて、年少で100秒、年中で75秒、年長で50秒を目指して練習しましょう。その時にトランプを全て表向きにして表向きのまま置くやり方もあります。また、トランプを裏向きにして行うと、カードを表にめくる動作が加わるため、さらに手捌きの練習になりますが、目標タイムよりもプラス30秒くらいかかると思ってください。
全てに共通して言えることは、目標タイムに届くまでできるように特訓はしないでください。お子様がどんなタイムでできたとしても、「よくできたね」「速かったね」「楽しかったね」といったポジティブな声掛けを心がけましょう。目標タイムを伝えたことで、保護者の方が「遅い」と感じてしまい、「もっと早くしなさい」と言葉掛けしてしまうと、目標タイムを伝えたことがマイナスになります。どんなタイムでも「楽しかったね」「速かったね」と言葉をかけることで、お子様がやりたくなることに繋がっていきます。
競争しながら親子で遊びの家庭学習をやってみよう

楽しいならばお子様だけではなく、保護者もやる方が自然だと思います。お子様にはジャックオリジナルのトランプを、保護者の方は通常のトランプを使いながら、2人で一緒にやっていくと競争に繋がります。
競争する際には、お子様にちょっとしたハンデをつけるのがおすすめです。たとえば、お子様は1から10までを40枚、保護者の方は絵札も含めた52枚で行う、またはお子様は表向きにして見える形で分けて、保護者の方は裏向きにしてめくりながら分ける、といったお子様に気が付かれにくいハンデの方法があります。
反射神経と言われる脳から筋肉に信号が伝わるまでにかかる時間があります。この時間を短縮することで、ペーパーや製作、体操、全てのスピードが向上します。目標タイムをクリアすることができたら、ハート・スペード・ダイヤ・クローバーの4種類のカードに仕分ける練習も取り入れてみましょう。
この場合の目標タイムは、平均、年少で140秒、年中で105秒、年長で70秒を目指して練習してください。先ほどと同じように、お子様であっても表ではなく裏向きにして、カードを表にめくりながら仕分けしていくことも是非やってみましょう。手先の巧緻性に繋がります。その場合はプラス30秒を加えた目標設定にしてください。
トランプを使うことで、数や記憶力も鍛えられます。さらに、簡単なマジックを説明しながら披露することで、表現力も身に付けることができます。
記憶力と表現力、人前力を鍛えるトランプマジック

幼児でもすぐにできる簡単なマジックを最後にご紹介します。保護者の方が動画を見て、やり方を覚えて、お子様に教えてあげてください。
まず、トランプから絵札を抜き、40枚を用意します。(もちろん、すべてのカードを使っても構いません。)
全てのカードを裏向きにして、数枚のカードを持ち上げて裏返します。これにより、表向きのカードと裏向きのカードができます。そのときに境目にある表向きのカード「ダイヤの1」を覚えておきます。
次に、もう少し多めにカードを持ち上げて再度裏返します。新たな境目がでてきますので、境目にある裏向きのカードを置きます。



そのときも境目にある表向きのカード「ハートの6」を覚えておきます。

さらにもう1度多めに持ち上げて裏返し、境目にある裏向きカードを置きます。置いたカードをめくると、1枚目は「ダイヤの1」2枚目は「ハートの6」がでてきます。つまり、持ち上げて裏返したあと境目に出る表向きのカード「ハートの1」は、次に持ち上げて裏返すと境目にある裏向きのカードの位置になります。

もう一度やってみましょう。ハートの1を覚えておいてください。さきほどよりも多めに持ち上げて裏返すと、境目にある裏向きのカードは「ハートの1」がでます。

そのときに裏返したあと境目にでる表向きのカード「ハートの8」も覚えてください。
もう一度多めに持ち上げて裏返し、境目にある裏向きのカードを置いてめくると「ハートの8」がでてきます。



お子様には手順を伝えるとき、数枚のカードを持ち上げて裏返してくださいと伝えます。そのときに境目に出てくる表向きのカード「5のダイヤ」を覚えておきます。

先ほどよりも多く持ち上げて裏返してくださいと伝えて、境目にある裏向きのカードを置きます。このときのも境目に出てくる表向きのカード「ダイヤの2」も覚えておきます。
そして、また裏返して、境目にある裏向きのカードを置きます。「では置いたカード2枚を当てます。ダイヤの5とダイヤの2です。」と言って当てます。


このマジックは、お子様が境目にある表向きのカードを覚えることと、説明しながらやっていくことで、お子様にとって記憶力と表現力、人前力を付けられます。ぜひお母様やお父様がお子様にやって見せて、お子様にもやり方を伝授し、幼稚園や保育園、色んな場所でお子様にやらせてみましょう。