小学校受験において「第1志望」と「第1願望」は似ているようで大きく異なります。第1志望は「どうしても行きたい学校」であり、その学校に合わせて徹底した準備が必要です。一方で第1願望は「あわよくば行けたら幸せ」という位置づけに過ぎません。この違いを理解せずに準備を進めると、第2志望や第3志望の合格率を下げてしまう危険があります。志望校を整理する際の考え方を具体例とともに解説します。
小学校受験の第1志望と第1願望の違いについて
今回は第1志望と第1願望の違いについてお話します。第1志望と第1願望は似て非なるものです。第1志望というのは「最も行きたい学校」で、そこに合格するために、その学校に合わせて最善の準備をしていきます。一方で、第1願望はあくまでも「願望」です。願わくば合格できれば幸せ、というスタンスであり、その学校に照準を合わせた準備を行うものではありません。
受験合格に向けて「第1志望に合わせる」とは
どうしても行きたい学校がある場合は、その学校に合わせて準備するのは当然のことです。しかし問題は、第1・第2・第3志望の入試課題が違っている場合です。第1志望に合わせるということは、「第2志望、第3志望の学校に関しては少なからず合っていない」ということになります。つまり、合格率を下げることになります。
具体例で考えてみましょう。例えば、第1志望が慶應義塾幼稚舎のようなノンペーパー校だったとします。そして第2志望が聖心女子学院のようなペーパー校だった場合です。
慶應義塾幼稚舎の入試は絵画や製作にウェイトが高いため、家庭学習でも絵画や製作にかなり力を入れることになります。その結果、第2志望の聖心女子学院で重要となるペーパーの学習量は、どうしても少なくなってしまいます。もし第1志望が聖心女子学院、あるいはペーパー中心の学校しか受験しないご家庭であれば、家庭学習の時間をすべてペーパー学習に充てることができます。そう考えると、慶應義塾幼稚舎を第1志望にしたうえで聖心女子学院を受けるということは、少なからずハンデになってしまう、ということになります。
一方で、慶應義塾幼稚舎を第1志望ではなく「第1願望」と位置づけ、第1志望を聖心女子学院にした場合はどうでしょうか。その場合は、ペーパー学習に軸足を置きながら、余った時間で絵画や製作の準備をする、という形になります。やるだけペーパーをやり切り、そして残った時間があれば、慶應義塾幼稚舎対策として絵画製作の準備をする。この形であれば、聖心女子学院の合格率を下げることなく小学校受験に臨むことができる、ということになります。
小学校受験準備で最初に決めるべきこと
第1志望と第2志望の試験内容が似ていれば、これは何の問題もありません。しかし実際には、第1・第2・第3志望を並べたときに、すべてが第1志望と似た傾向の学校ばかりを受験する、ということはなかなか難しいものです。
受験準備をスタートするとき、あるいは年長になったときに、その学校が何が何でも「第1志望」なのか、それとも「第1願望」なのかをしっかり心に決めて、受験合格に向けて準備を進めることをお勧めします。



