JAC幼児教育研究所

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もしかして『適齢期』?

2014年4月21日 00:00

 時計の針が10時を指すと、キンダーガーデンの賑やかな一日の始まりです。
 扉の外から子供達の元気な声が聞こえてきます。

 さあ、お迎えのミュージックをスイッチオン♪「おはようございます!

 扉を開けると同時に、「待ってました!」とばかりに飛び込んでくるのは、ニコニコ笑顔の子供達。大きなカバンを引きずりながら、みんな元気いっぱいです。

 子供達の表情や様子は、毎回さまざまです。一人ひとりの顔を見ながら、「さて、今日はこの子とどう接していこうかしら? この子にはどんな言葉をかけてあげたらいいかしら?...」頭の中で、瞬時にそれぞれの子供のデータがフル活動を始めます。トイレトレーニングを始めたKちゃん、今日は少々緊張気味? いつもなかなかママと離れられないM君、今日はご機嫌でお部屋にまっしぐら!お気に入りのトーマスを見つけたのかしら?

 この仕事に携わっておりますと、大変気になるのは、やはり朝一番に会った時のお子様達の様子。そして、お母様がお子様を見つめる眼差しです。いつもあたたかい笑顔でお子様を見守っていらっしゃるお母様が、今日はどこか突き放したようなご様子...何かあったのかしら?

 私は、常日頃から、"子供と親は映し鏡である"という事を実感しています。気づかないのは当事者だけで、驚くほどお母様の今の気持ちと、お子様の今の様子が一致しています。まだ幼い子供達ですから、言葉を使って説明することはもちろん無理ですが、小さな身体全体で、"今"を素直に表現してくれるのです。

 私はすべてのお母様に子育てを楽しんでいただきたいと思っています。二度とないこの時期に、子供を育てることが出来る幸せを、心から感じていただきたいのです。
 
また、私自身、お母様方との時間も大切にし、出来る限り寄り添っていきたいとも思っています。もし、今、悩みがあったり、子育てに疲れを感じていらっしゃるのでしたら、なるべく早く原因を取り除く努力が必要です。

 「最近ちょっと寝不足で...」。それなら簡単!たまには手抜きをし、睡眠をたっぷりとりましょう。
「最近、子供のやることなすことが気に入らなくて...」、「子供の言動が理解できないものだから、イライラしてしまって...」。そんな時は、ちょっとご自分のことを振り返ってみましょう。お母様自身、うまくいかないことがあって、イライラしたことはありませんか?そして、そのために試行錯誤したことはありませんか?


 何事においても、人にはそれぞれに合った 『適齢期』 があります。お子様も同じです。
これはとても大切なことで、『その子に合った通るべき時期が必ずある』ということです。この、旬の大切な時期を見逃してしまうと、なかなか次に進めなくなります。

 ひとつ例えてみましょう。テッシュペーパーを、箱からひたすら出す時期がありませんでしたか?実はこれにもちゃんと意味があるのです。えっ?「スポック博士の育児書」に書いてありましたって?ともあれ、"誰もが通る旬な時期" には、『今が我が子の適齢期』と思って、優しく見守ってさしあげて下さい。

 さあ、お母様の顔に笑顔が戻りましたね。お子様も変わってきますよ。

 

 橋本 恵利子 (桜新町教室)

 

キーワード:育児