JAC幼児教育研究所

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家庭学習で、悪い癖をつけないこと

2019年7月4日 09:00

 家庭学習では、母親が気づかないうちに、子どもに良くない癖をつけてしまうことがあるので、注意しなければなりません。例えば、選択肢の中から答えを選び、印をつけるという出題形式の問題に取り組む場合。
家庭学習では母親が隣に座っていますから、子どもは答えに迷うと「これかな」と思った選択肢の上にエンピツを置き、母親を見ます。すると母親は、正解のときは、「早くしなさい」とか「お母様なんか見ていないで思った通りにやりなさい」と言いますが、間違っているときには「よく考えなさい」と声を掛けたりします。

 親の言葉の端々から様々なことを感じ取る子どもは、このような違いにも敏感に気づきます。母親の反応が前者ならさっと○をつけますが、後者なら別の答えを探すのです。これでは、母親が隣にいるときといないときで正解率が違ってきます。また、いつもこのようにして家庭学習をしていると、困ったときは母親の顔を見るという癖がついてしまいます。そうなると大変です。度ついた癖は、簡単には治りません。模擬試験に行っても入試本番であっても、答えに迷うとテスターや隣の子を見てしまうことにつながります。試験中に隣をチラチラと窺っている様子が、テスターの目に好ましくない態度として映ることは間違いないでしょう。校によっては、致命傷になるかもしれません。
お話の記憶で絵本やお話を読む場合もそうです。感情を込めて読んだときと、淡々と読んだときでは、結果が違ってきます。大切な部分を強調したり、ポイントになる部分で子どもの顔を見たりすれば、恐らく結果は良くなるでしょう。ところが、実際の試験では複数の生徒を相手に淡々とお話が読まれるだけなので、普段そうした状況で練習していない子は、しっかり記憶することが難しくなります。
ポイントは、些細なことにもあります。例えば、「間違えたときにどうするか」です。入試では、二本線で消しなさいという学校もあれば、消しゴムで消しなさい、ギザギザ線で消しなさい、という学校もあります。ところが、いつも二本線で消している子は、それが習慣になり、試験のときに「消しゴムで消しなさい」と言われても、つい二本線で消してしまうことになります。また、鉛筆を持ったままで問題を聞くのもよくありません。試験のときは、必ず鉛筆を置いて問題を聞かなければなりませんから。
「家ではよくできるのに、お教室に来ると間違えてばかり。どうしてなのでしょう。」とか、「家ではちゃんとできている問題なのに、模擬テストになると間違えてきます。どうすればよいでしょうか。」といった相談を受けることがあります。そういう方によくよく話を伺ってみると、家庭学習の態勢に問題があることが少なくありません。
入試で実力を発揮するためには、どのようなルールにも対応できるよう、様々な可能性を考えて準備しておくことが大切です。日々の家庭学習でも、我が家のルールで進めてはいないか、子どもに良くない癖はついていないか、常にチェックする目を忘れないでください。

 

 

〜次回の掲載は7月18日(木)の予定です〜

 

 

 

 

キーワード:小学校受験