JAC幼児教育研究所

HOME > Yardage Post

志望校の選択は、誰しも迷うもの [1]

2020年5月7日 09:00

親にしか出来ない最高の決断

 

先日あるお母様から、同じ入試日のA校とB校でどちらを受験しようか迷っていてなかなか結論が出ないと相談されました。よく話を聞けば「A校を受けたいのだが合格する確率はB校の方が高く、公立の小学校に通うことを避けたいのでなかなか決めきれない」とのこと。確かに私の目から見ても、A校を受ければ現時点での合格率は50%、B校なら70%位ありそうです。そこで結局どうするつもりか尋ねると、「夏まで 頑張って出来るようになったらA校、たいして伸びなかったらB校にします」という答えが返ってきました。しかし、ここには大きな矛盾が潜んでいるのです。
学力が伸びてA校が70%の合格率になるならば、B校も80%位にはなっているはずです。つまり、両校が求めている基準が似ているならば、A校の合格率が上がればB校も上がり、AがBを上回ることは理論上ありえません。公立の小学校に通うことを極力避けたいならば、どんなに出来るようになっても結局、確率の高いB校を受けることになるわけです。つまり、いずれにしてもB校の方が高い確率なのだから、合格率を重視するのか、第一志望校優先主義で考えるのかを先ず決定しなければ、いつになっても「決めきる」ことはできないでしょ う。どちらの点を優先して志望校を決めるのかがあやふやな状態では、勉強への気持も中途半端になってしまいます。それでは、伸びる学力も伸びきれません。
“出来るようになってA校を受けることが目標なのか”それとも、”伸び悩んでB校を受けることが望みなのか”いつしか自分自身でも分からなくなる・・・志望校の選択は誰しも迷うものとはいえ、これでは心労が絶えないでしょう。
こうなってくると頼りにするのはご主人様ということになるのですが、私の経験では志望校決定に関しては、ご主人に相談しても必ずしも良い方向に向かうとは限りません。なぜなら、父親は不思議とハードルが高い方を受けようと言ったり、駄目なら駄目でしょうがないと妙に物分りが良かったりすることも少なくないからです。
簡単に妥協する必要はないのですが、ハードルが高い学校が必ずしも我が子にとってよい学校というわけではありません。幼稚園を決めるときも塾を決めるときも、あれほど体験授業などを受けながら吟味したのに、大事な小学校の選択を何の裏づけもなく、安易に決めてしまうのはいかがなものでしょう?
志望校選択までの一つの手段として、これから始まる学校説明会にご両親で参加して色々な学校を実際にご覧いただきたいと思います。その結果、もしかすると志望校を変えることがあるかもしれません。でもその理由が合格率を上げるためにではなく、新たに別の学校の良さを発見したからであれば、それを妥協とは言いません。

世の中には「出来そうで出来ないこと、出来なさそうで出来ること」があります。今回はどちらなのか。その見極めに教室長や担当の先生の意見も取り入れながら、親にしかできない最高の決断が求められるのです。

 

〜次回の掲載は5月21日(木)の予定です〜

 

キーワード:小学校受験