絵本紹介絵本紹介

これはのみのぴこ (年長)

これはのみのぴこ (年長)

文 谷川 俊太郎
絵 和田 誠
サンリード

あらすじ: 「のみのぴこ」から、ねこ、あきらくんと次々につながります。

「これは のみの ぴこ」
「これは のみの ぴこの すんでいる ねこの ごえもん」
「これは のみの ぴこの すんでいる ねこの ごえもんの しっぽ ふんずけた あきらくん」
「これは…
という調子で、延々と文章が増えていくことば遊びの絵本です。

評: 次は何だろう?とワクワクしながらページをめくりたくなる絵本、声に出して読みたくなる絵本です。

日本を代表する詩人のひとり、谷川俊太郎さんは、作者として、あるいは訳者として、多くの絵本作りにも携わっています。この「ジャックが選んだ121冊推薦図書」でも何冊かご紹介していますが、この「これはのみのぴこ」は、ページをめくるたびにフレーズが増えていく遊び歌。とても楽しい絵本です。
フレーズの最後は必ず生き物になっているので、小さな子どもにもイメージしやすく、楽しめます。ぜひ、お子さんと一緒に、声に出して読んでください。何回もくり返し声に出して読んでいるうちに、自然にボキャブラリーが増え、文章を作る力もついてくることでしょう。
右ページに描かれた和田誠さんのイラストも、簡潔でわかりやすく、好感が持てます。