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かしこいビル(年少)

かしこいビル(年少)

作 ウィリアム・ニコルソン 
訳 まつおか きょうこ、よしだ しんいち
ペンギン社

あらすじ: おばさんから「遊びにいらっしゃい」と招待の手紙をもらったメリー。さっそく返事を書いて、旅の支度を始めますが・・・

ある日、「遊びにいらっしゃい」というおばさんからの手紙を受け取った“メリー”。一生懸命に出かける用意をしているのですが、荷物が多すぎて、 トランクのふたが閉まりません。何度も入替えているうちに時間が無くなり、とにかくめちゃくちゃに押し込んで、慌てて飛び出して行きました。
ところが、あんまり慌てたものだから、“メリー”は近衛兵の人形“ビル”を忘れてしまいます。“ビル”は、走って、走って、走って、 ドーバー駅で、“メリー”に追いつくことができました。

評:極端に簡潔な文章と、対称的に雄弁な絵が魅力の絵本です

極端に簡潔な文章と、対称的に雄弁な絵が魅力の絵本。例えば、“メリー’’が遊びに行くおばさんの家はドーバーにあるのですが、それは文章では出てきません。3 ページに出てくる手紙に描かれているだけです。これがわかっていると、“ビル”をが追いついたのがなぜドーバー駅だったのか、“ビル”をがなぜ賢いのかが理解できます。ちょっとした謎解きの楽しさです。
この絵本には、こうした“しかけ’’が他にもいろいろとありますから、時間をかけてゆっくりと絵を楽しみながら、探してみてください。