JAC幼児教育研究所

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習い事を整理せよ

2019年11月14日 09:00

受験をすると決めたなら、習い事を見直し、整理しましょう。4つも5つも習い事をしていて毎日何かしらのお稽古が入っているような状態では、家庭学習の時間も思うように取れませんし、子どもも受験の準備に集中することができません。二兎を追うもの一兎を得ずのことわざ通り、どちらも中途半端で終わってしまうかもしれません。ある程度、習い事を整理し心して受験の準備にかかることは、とても大切なことなのです。
ところで、いろいろな習い事のうち、何を続けて何をやめるのかを決める際に、注意して欲しいことが3つあります。

1つ目は、子どもの気持ちを確認し、できれば尊重することです。とりわけ、本人がやりたいと言って始めたものや、「習う以上は、最後までちゃんとやるのよ」などと約束させて始めたことを、勝手にやめさせるのはいけません。「本当は続けたかったのに、お母さんが無理やりやめさせた」という思いは、子どもの心に大きな傷となって残ってしまいます。また、「最後までちゃんと続けるのよ」と約束させて始めたのに、母親が一方的にその約束を反古にしてしまうというのもよくありません。そういう事例は、後々悪い影響を残すものです。

2つ目は、その習い事が、直接あるいは間接的に、受験に役立つかどうかという視点です。例えば、スイミングは直接役立つわけではありませんが、体力をつけ、病気になりにくい体を作るという点では間接的に役立つと言えます。

そして3つ目、最後のポイントは、家での復習や練習の必要があるかどうかです。子どもの習い事と言えば、ピアノやバイオリンに代表される楽器の演奏、バレエ、英語、スイミング、お絵描きなどが人気です。こうした習い事は、A:毎日練習が必要なもの、B:その場に行って習えばよい、に分けられます。例えば、ピアノやバイオリンはAグループですが、バレエやスイミング、英語、お絵描きなどはBグループになります。
Bグループの習い事は、スクールへの往復とレッスン時間だけですから、受験の準備にそれほど影響はありません。しかし、Aグループの習い事は、練習や復習が必要なだけに軽く見るわけにはいかないでしょう。たった1つでも、毎日30分なり1時間なりをそちらにも使わなければなりませんから、受験準備との両立は大変です。これを2つも3つも続けたいというのであれば、受験は諦めた方がいいでしょう。

さらに、家での練習や復習が必要な習い事というのは、母親が怒る原因にもなります。「練習しなさい」「どうしてこんな曲も弾けないの」「ちっとも練習しないから、こんな簡単な曲も間違えるのよ」…。どこかで聞いたフレーズです。
受験の準備で怒り、習い事の練習でまた怒り・・・というのでは、母親は子どもを怒りっぱなし、子どもは怒られっぱなしです。もし受験をしなければ、習い事の練習をするだけで、後は遊びの時間。怒られることも、半分で済んだはずです。おままごとをして遊んでいる子どもに、「どうしてもっと上手におままごとができないの!」と怒る母親はいませんからね。

このように、受験を機に習い事を整理するときは、単なる嗜好や子どもの意思だけで簡単に決めるのではなく、その習い事がどの程度の負担になるのか、どれくらいの時間が必要になるのかまで考慮し、両立できる状況を作り出していただきたいと思います。

 

 〜次回の掲載は11月21日(木)の予定です〜

キーワード:小学校受験