本物に触れる。実際に体験する
子どもに「経験をさせる」大切さ
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お父様・お母様
小林 様 -
目白駅前教室
教室長 畑間佳代子
子どもの感性を育む
様々な経験と家族の一体感
お父さま:小学校受験に取り組んだことで、父親、母親、息子がお互いに理解を深め、家族としての一体感がより強くなりました。意外に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、私たち家族にとって小学校受験の準備は、おそらく人生の中で最も濃密で豊かな家族の時間を過ごせた経験になったと考えています。
お母さま:畑間先生が仰った『どう絵を描くかは教えられる。でも、これを描きたい!という強い思いは、様々な体験や経験によって子どもの中でじっくりと育まれていくもの』という言葉を実践した数年間でした。とにかく息子に本物を体験させたい、家の中でじっと座っているだけでは得られない手触りのある五感を通した経験をさせたい、そういう思いで、家族みんなで本当に様々な場所に出掛けていきました。
お父さま:田植えや稲刈りなどの農作業体験や、本物の動物を見せたい、本物の動く動物の絵を描かせたいと思い、多摩動物園や旭山動物園、美ら海水族館にも行きました。息子はリニアモーターカーが好きなので実際に走っているところが観れる「走行テスト」にも行きましたし、ロケットを見に種子島へも行ったんですよ。もしジャックに通っていなかったら、家族でそこまで積極的に外出をすることはなかったと思います。『受験対策だけでは子どもの表現力は豊かにならない。ペーパー学習だけでなく、感性を磨く幅広い経験がとても大事』という畑間先生の教えに感化された結果です

子どもが新しいことに
興味を持った瞬間を見逃さない
お母さま: 「子どもが何かに興味を持ったら、その瞬間をしっかりと受けとめて、すぐにチャレンジさせてあげること」それが大事だということも畑間先生から学びました。
お父さま:ある時、いちょう並木を家族で歩いていたら息子が写生している人を見かけて、『僕もやってみたい』と言ったのです。そこですぐにスケッチブックと椅子を用意しました。
お母さま:それから写生が好きになり、動物園や水族館に行く際には、必ずスケッチブックを持参するようになりました。そこで大切にしていたのは、私たち親も息子と一緒に描くことです。息子だけに描かせるのではなくて、家族で楽しみながら絵を描く、楽しい経験を通して絵を描くことが更に好きになる、そういう取り組み方を何より大事にしていました。リニアモーターカーに興味を持ったのも、植樹ボランティアに訪れた時に偶然見かけた走行用トンネルに関心を示してからです。「このトンネルは何?どんなものが走るの?」という息子の興味を受けとめ、すぐに一緒にリニアモーターカーについて調べ、実際に見に行くまでになったのです。
お父さま:気をつけていたのは、少しでも興味があるようならどんどんトライさせたことです。そして、やってみてあまり乗り気じゃないようだなと思ったら、無理強いしないということです。子ども本人が嫌々やっても定着しないと考えていました。もう一点は、私たちが一方的に教えるのではなく、一緒に考えて教え合うこと。そもそもリニアモーターカーだって、田植えや稲刈りだって、私たちも詳しくはありません。だからこそ、一緒になって面白がり、知識や経験を高め合うような関係が築けるのだと思います。

ジャックの授業を参観してから
父親の意識が変わった
お母さま:私たちは共働きということもあり、安心して息子を預けられる環境として私立小学校への入学を比較的早くから検討していました。人格形成のためにも初等教育の6年間は非常に大事だと考えていましたし、息子の可能性を広げることにもなると思っていました。ジャックについては、第一志望の小学校に合格した友人に薦められ、その際『家族と寄り添って第一志望合格まで導いてくださった』と聞き、目白駅前教室を訪れました。
お父さま:私は当初、小学校受験やジャックへ通うことについてそれほど積極的ではありませんでした。もしかしたら他のご家庭のお父様も多くの場合同様かも知れません。ただ、私は「手伝ってるつもりではいても、実際、息子が授業でどのようなことをしているのか知らないままだったら、本当に協力していることにならない」と考えるようになり、一緒にジャックの授業を参観することにしたのです。そして授業を実際に見て、まったく意識が変わりました。子どもたちの生き生きとした表情、引き込まれる授業そのものの面白さ、他のご家庭のご様子を間近で見て、小学校受験は親にとっても学びの多いものなのではないかと思うようになったのです。

父親と母親の役割分担
励まし方と見守り方を学ぶ
お母さま:私は仕事をしておりますので、小学校受験準備のためにまず周囲の理解を得ることから始めました。職場にも早い段階で受験することを伝え、理解してもらえるよう努めました。年長になった時には受験準備に集中できるよう配慮していただきました。年中の頃まではシッターさんに参観をお願いすることもありましたが、年長になってからはすべて私か夫が参観するようにいたしました。週末の授業は夫と二人で参観し、ジャックの授業が終わったらそのまま家族みんなで出掛けたりして、できるだけ家族一緒に過ごせるよう心がけました。
お父さま:私は平日の仕事の調整が難しかったので、週末に主に運動を担当しました。息子と二人で万歩計を購入して一緒にウォーキングをしたり、ジャックのイベントで高尾山に登ったりしました。それから自宅マンションの上り下りも毎日階段を使うことにしようと約束して、二人で一緒に運動を続けてきました。
お母さま:息子がスケート教室に通い始めた頃のことです。同じ歳くらいのお友だちに『スピードが遅いね』と言われ落ち込んで塞いでいた時期がありました。その時、夫は『自分との闘いなんだよ。自分ができるようになることが大事なんだよ』と根気強く息子に伝え、うまく苦手意識を乗り越えさせたという出来事がありました。私はその様子を見て、ジャックを通じて私たち親も息子の成長を支えるための接し方を学んで成長しているのだなと思いました。
お父さま:子どもの励まし方、見守り方を学びました。それはもちろん先生から直接学ばせていただいたことですが、通っていらっしゃる他のご家庭の皆様からも学ぶことができました。ジャックの授業には適度な緊張感があり参観する親も集中力が必要ですが、教室に通っていらっしゃる皆様はとてもフレンドリーでアットホームな雰囲気です。皆様がそれぞれご家庭で工夫して教育されている様子を参考にさせていただきながら、お互いが良い刺激となり切磋琢磨できたと思います。

「人の役に立つこと」を
考えるようになった息子
お母さま:ジャックに通うようになって、次第に息子に積極性が芽生え始めました。どちらかというと控えめな性格だったと思うのですが、年長になる頃には自分で自分の役割を見つけられるようになり、「少しでも何か人の役に立てることはないか」と主体的に行動できるようになっていました。 印象的だったのは、私が以前からライフワークとして参加している植樹のボランティアに息子を連れて行った時のことです。苗が風で倒れないよう麻紐で結びつける作業があるのですが、息子が麻紐の束を持ち上げて、「紐がいる人はいませんか?」と大きな声で周りの大人に声を掛け配り始めたのです。その様子を見た時に「ああ、成長したな」と心から実感しました。
お父さま:もう一つ印象的だったのは、本番の面接試験の時のことです。その学校は両親だけの面接だったのですが、待合室で私も妻もすっかり緊張してしまっていたんです。それを感じた息子が折り紙の裏に、「がんばろうね。おうえんしているよ」とメッセージを書いて渡してくれたんです。いつもと違う私たちの雰囲気を察して息子が励ましてくれました。
お母さま:その手紙を受け取った時に「私たちの小学校受験は成功だったな。合否はまだ分からないけど、本当に良く成長してくれた。だからもう後悔はない」と思いました。

小学校受験を経験して、
そしてこれから
お母さま:小学校受験の準備で大切なのは、信頼関係だと思います。まず親と子どもの信頼関係、そして先生との信頼関係です。受験準備に取り組む中で、とても多くの情報に惑わされてしまい、何を信じて良いか分からなくなってしまう瞬間もあるかもしれません。しかし、何より大事なのは、自分たちの信念です。氾濫する情報に惑わされないようにするためにも、「この先生にお任せできる」と思えるような先生と出会うことがとても重要です。
お父さま:受験を終えた今、毎週のように通っていたジャックの授業がなくなり、私たちも息子も少し寂しく感じているくらいです。小学校受験という経験は、私にとって想像していたよりもずっと楽しい経験でした。
お母さま:合格の通知を息子に伝えた時、息子は『やったー!』と言って飛び上がって喜んでいました。試験の直前も『僕は絶対にこの学校に行くぞ』という決意がみなぎっていました。息子のそういう頼もしくも、純粋な姿や顔つきは、これからも忘れられない光景としてずっと目に焼きついていると思います。
お父さま:入学後は日々の勉学はもちろんですが、せっかく一貫校に進学するのですから、自分が本当に興味のあることや、やりたいことは何かを探求して欲しいと思います。そしてのびのびとした環境の中で、一生涯のかけがえのない仲間を見つけ、様々な可能性に挑戦していって欲しいです。


教室長 畑間佳代子
お子様は本当にたくさんの絵を描きました。それはお父様、お母様が、ただ授業に通うだけの受験準備ではなく、積極的に楽しみながら受験に取り組んだからと思います。そしてそれが可能だったのは、計画性の高さだと思います。年少から少しずつ目標に向かって準備を進め、気持ちばかりが焦りがちの受験直前の9月、10月を「調整時期」と割り切り、お子さまが精神的にも肉体的にも健やかでいられるよう落ち着いて見守られていました。働いているお母様ならではのスケジュールの立て方、状況を見極める判断力は本当に素晴らしいと思います。
入学後も可能性をより高めて、大きく成長していただきたいと思います。お子様が話してくれた素敵な夢を叶えてくれることを楽しみにしています。