合格校:洗足学園小学校
実は、小学校受験に意欲的だったのは夫の方なんです。夫婦とも小学校受験の経験がなかったので、まず何から始めれば良いのかもわかりませんでしたし、楽団の仕事もしていましたから時間も不規則。地方公演などで出張をすることもありましたから、大丈夫かしら?と思っていました。でも、志望校である洗足学園の学校説明会に行って、息子をこの学校に通わせてあげたいな、と感じたんです。そこで、幼児教室を探し始めました。ジャックは先生の人柄がいいな、というのが第一印象ですね。目線を合わせて、息子の話を真摯に聞いてくださっている様子が印象的でした。息子はもともと人見知りだったのですが、すぐにお友達もできたようで楽しそうにしていましたし、楽しいこと、好きなことには積極的になれる性格なので、ジャックなら楽しく勉強できると思い、通塾を決めました。
私も夫も仕事のスケジュールが不規則で、出張もしばしばでしたから、毎日決まった時間に何かする、といったような予定を立てて実行するのは難しいだろうなと思いました。そこで、我が家ではとにかく臨機応変に、また祖父母の協力も得ながら受験対策をしました。仕事をしながらの受験対策はとにかく気力・体力を使います。頼れるところは周囲に頼って、自分一人で抱え込まなかったのが私の場合は良かったようです。
私の実家は関西なので、関西での公演のときは息子も一緒に連れて行き、自然いっぱいの中で遊ばせたり、祖父母の家で趣味の畑を手伝わせたりと、東京ではなかなかできない体験をさせるようにしました。取った野菜を一緒に料理したり、教室でお友達に話したりするのは息子も楽しかったようです。夫は受験には積極的でしたから、私の家事のサポートをしてくれたり、可能な日は授業参観に行ってくれたり。夫はスポーツが得意なので、自転車の練習やサッカーに付き合ってくれました。父親講座に参加した後は、更に気持ちを深めて向き合うようになりましたね。
願書にも苦労しました。我が家は両親とも音楽関係の仕事ですが、息子にも絶対にその道に進んで欲しい!とこだわっているわけではなく、息子には自由に、好きなことを見つけて欲しいと思っていました。ですから、最初は願書にあまり私たちの仕事のことなどは書かなかったんです。でも、先生に「お子様自身のことだけでは、必要なことが伝わりませんよ」とご指摘いただいてびっくりしました。「どんな雰囲気のご家庭で、ご両親はどんな方で、これからお子様にどんな教育をしたいと思っているのか、そういったことが、お子様自身の土台になっているはずです。ご家族のこと、音楽のことも、もっと書いてはいかがでしょう?」とおっしゃっていただいたんです。そこから、私たちがどんな家族なのか、息子にどんな風に育って欲しいか、そんなことを話し合って書き直しました。家族で自分たちのことを見直す機会というのはなかなかあるものではありませんから、貴重な体験だったなと思います。と同時に、ジャックでは息子のことだけではなくて、私たち親のことも見守っていてくれたんだな、と気付きました。
ジャックに通って、息子は変わったな、と思います。授業には全力投球でしたが自由奔放な所があり、何か指示を聞いてそれをやる、というのが苦手な子でしたから、最初の頃は指示や説明を聞き逃して何もできない、なんてこともしょっちゅうでした。でも、周りのお友達が授業中はしっかり先生の方を向いて取り組んでいるのを見て、「自分もやらなきゃ」と自覚できたんでしょうね。本当は遊びたいけれど、やるときはやる、という切り替えの意識が芽生えたんだと思います。徐々に集中できる時間も増えてきて、特に体操の授業での進歩は先生にも「変わりましたね!」と言っていただけて。前まではできなかったことが、今日はできるようになった!というような変化を目の当たりにすると、親としてはじんとしてしまいますね。私だけでなく、周りのお母様方もそうだったと思います。
ジャックに通われているお子様たちは、どの子も良いところがたくさんあって、しかもそれをしっかり見てもらい、褒めて伸ばしてもらっていました。他の子と比べて上だとか、下だとかいうことは全くありません。そんな環境だったから、息子も周りのお子様たちと仲良く、のびのびと勉強できたのだと思います。私も息子の頑張りはひしひしと感じていましたから、褒めることを心がけましたし、最終的にそれが息子の今後にとっても良い方向に働くのだと感じています。
いつも元気いっぱいのお子様で、教室でも真っ先に挨拶をしてくれる印象でしたので、本当は人見知りなんです、とお母様から聞いたときは驚きました。なかなか集中することができない時期もありましたが、体操の授業を通して途切れない集中力を身につけられたように思います。お子様自身の個性は、ご家庭の環境やご両親の思いも含めてのものです。自信を持ってアピールしていただけて、良かったと思います。