お母様:藤野様
教室:ジャックあざみ野教室
教室長:小川
体操指導部:小畑

合格校:
慶應義塾横浜初等部
森村学園初等部

新年長からのスタート
はじめは中学受験を考えていたのですが、経験したお母様方に「受験のときに子どもをやる気にさせるのが大変」という話を聞いて、年中の夏に急遽、小学校受験に切り替えました。ジャックは同じ園の一つ上のお子様が通っていて、カリキュラムや実績も素晴らしいと聞いていました。他の幼児教室も見ましたが、今から慶應義塾横浜初等部を目指したいという私に、「宝くじみたいなものですね」と言う先生も。ジャックの先生だけが「一緒に頑張りましょう」とおっしゃってくれたので、ここでならチャレンジできると思いました。働く母親向けの小学校受験セミナーもあって、働きながらでも大丈夫と背中を押してくれたことも決め手の一つです。
ベビークラスから通われるお子様もいる中で、息子は新年長クラス(11月〜)からのスタートなので、初めは本当に大変でした。ハサミの持ち方、人の話を聞くこと、姿勢など何一つできないのですから。教室に通っている時間だけでなく、これからの一年間を、起きてから寝るまで全て受験の準備の時間ととらえて、やりきろうと決意しました。例えば靴の脱ぎ方一つも手で丁寧に脱ぐように教えるなど、息子も最初は戸惑ったと思いますが、親の言うことを素直に聞いてくれました。

働く母にありがたいカリキュラム
ジャックを初めて見学したときは、細かく授業が分かれていて、こんなに色々やるのかと驚きましたが、通ってみれば、ペーパーも絵画も体操も、ここで全てを教えてもらえる点が良かったです。中には色々な教室をかけもちしているお子様もいるかもしれませんが、ジャックならその必要はありません。仕事をしながら限られた時間での準備だったので、とてもありがたかったです。それぞれの科目の先生方がタッグを組んで、チームティーチングのように「この子はここが苦手だから、こう伸ばそう」と考えてくださることも、ジャックならではの良さだと思います。
息子はどの授業も楽しく取り組んでいましたが、観ている親は、どうしてもできないことが気になってしまって、忍耐を試される場でした。その都度、先生には「子どものやろうとする気持ちや、親の期待に応えようと頑張っている姿に目を向けるように」と助言され、初心に返ることができました。先生の言葉で、子どもの良いところに気づいたり、子どもとの接し方に気を配ろうと考えさせられたりすることの繰り返しでした。

合格者のお母様方の工夫や努力の話に感心
家では工作やペーパーの復習のほか、毎日一緒に台所に立って生活面のことを、受験対策と思わせないように心がけながら、教えていました。例えばジャガイモがあれば「泥がついてるね」、キウイなら「皮がフサフサしてるね。他にフサフサしている果物はどんなのがあるかな」といった具合に。息子も台所に立つのは好きで、「今日は何をしようか」と自分から言ってくるくらいに、一緒に楽しい時間を過ごせました。
得意、不得意はあまりありませんでしたが、気になったのが姿勢です。一朝一夕には直りませんが、ある日、テレビでやっていた体操競技を録画して毎日見せるようにしたら、とても興味を持って、ピンと背中を伸ばすとカッコイイとわかったようです。
こうして毎日の生活の中で伸ばす工夫も、毎回、授業を観ているからこそアイデアが浮かんだのでしょう。講座や保護者会などでお聞きした合格者のお母様方の話も、とても参考になりました。合格された方はやはり、それぞれ工夫をしているのだなと感心して、自分も努力しなくてはと気を引き締める日々でしたね。先生方にもよく「家での時間を大事にするように」と言われ、本当にその通りだと感じておりました。

いつの間にか成長している息子の姿に涙
家庭学習では主人の協力が欠かせませんでした。母親の私は、どうしても注意することが多くなってしまうので、朝の学習は主人に任せて、無条件にほめてもらいながら、バランスをとっていました。主人がおおらかにしてくれていたので、家の中の雰囲気が悪くならなかったのだと思います。
とはいえ受験では不合格の学校もあり、私もだいぶ気落ちしてしまいました。つい「最近、眠れない」と息子の前でこぼしてしまったら、慶應の受験の帰りの電車で、息子が私の耳に口をあてて小声で「お母さん、今日はよくできたから大丈夫。きっとお手紙が来るから安心してね」と言うのです。そのときは思わず涙が出ました。いつの間にかこんな気遣いができるようになって、こんなに成長したのかと。受験は終わりましたが、ジャックで学んだことを土台にして、優しい気持ちはそのままに大きく成長してほしいと願っています。
息子の教育のつもりで入ったジャックですが、終わってみれば親の教育だったと実感しています。子どもは家庭でのしつけと生活環境によって成長していきます。子どもに至らないことがあれば自分自身を振り返る―なかなかできることではありませんが、その心がけは今後も忘れずにいたいと思います。
