JAC幼児教育研究所

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がんばり過ぎない勇気

2019年1月17日 09:00

今はできなくても、時間が解決してくれる?

 

やってもやってもわからなかった問題を棚上げにしておき、数週間あるいは数ヶ月後に再び取り組ませると、すんなりと理解してくれることがあります。

人間には、見たり、聞いたり、経験したりするなかで、さまざまな事柄を自然に学びとり、身につけていく能力があります。とりわけ、子どもはそうした能力に長けていて、毎日の生活の中でたくさんのことを学びながら日々成長しています。ちょうど赤ちゃんが誰に教えられたわけでもないのに、歩けるようになったり言葉を覚えたりするように、できることや分かることが自然に増えていくのが子どもなのです。

母親の中には、我が子が理解できない分野やどうしても分からない問題にぶつかると、意地なってそれを続けたり、「今日はこれが分かるまでお勉強を終わりにしませんよ」などと子どもを追い詰めたりする方がいます。ですが、やってもやってもできないことを無理矢理教え込もうとすれば、膨大な時間がかかります。しかも、かけた時間の割に、芳しい成果は得られないのが世の常です。

小学校受験は限られた時間の中での勝負なのに、こんなことに時間を使ってしまうなんて、とてももったいないと私は思います。さらに、身近な話に置き換えて説明したりヒントを出したりしても思うように理解してくれない問題にいつまでもこだわり続けていると、深みにはまって苦手意識を持たせることにもなりかねません。30分やってもダメ、45分やってもラチがあかない、というときは、思いきってサッと切り上げてしまいましょう。そうして「これはまだ理解できていない」と記録しておき、適当な時期を見計らって、再び与えてみればいいのです。

小学校受験は、知恵が試される試験と言われます。日々の生活に入り込んでいる内容も多いので、今はダメでも、本人の成長によってすんなりと理解できるようになるのはよくあることです。しなければならないことは他にもたくさんあるのですから、分からない時期に分からないことを無理にさせるのではなく、分かることやできることをさせながら、時期が来るのを待つのも一つの方法です。

受験は時間との勝負。がんばり過ぎない勇気、後回しにする勇気を持つことも、ときには重要になるのです。

 

 

〜次回の掲載は1月24日(木)の予定です〜

キーワード:小学校受験